機械彫刻では、母型というものを使用することによって文字などを掘っていきます。
母型は、実際に掘る文字や図形よりも何倍も大きなモノを用意します。機械彫刻機に大きな母型と文字等を実際に掘るプレートをセットします。パンタグラフ(拡大・縮小器)という機構を利用し、大きな母型をなぞることによって実際に文字等を掘るプレートの上にあるカッターが母型よりも何分の一かの大きさで動きます。母型を大きく作る意味がここにあり、実際掘る文字よりも大きく母型を作ることによって、形を正確に誤差を少なく掘ることが可能です。縮尺の大きさはパンタグラフ(拡大・縮小器)のメモリを変更することによって調整することが可能です。
機械彫刻機の仕組み図です。
右側に並んでいるのが母型で、真ん中よりもちょっと左にセットされている白いプレートを掘っていきます。
ひし形になっている部分がパンタグラフ(拡大・縮小器)の機構です。
カッター部分
カッターの刃を上下させるハンドル。この操作で文字の太さが決まります。繊細な操作が必要で職人技がひかります。