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コラム 機械彫刻とシルク印刷の使い分け

シルク印刷と機械彫刻、文字を素材に印字する場合、一見して見た目はあまり変わらないように見えます。どんな違いがあるのか?コストや性能の事までこのコラムでは説明いたします。

それでは、機械彫刻の特徴から、機械彫刻は、文字部分を切削機械で彫り、その掘った部分にインクを流し印字します。ひとつひとつを彫っていくため、版や型などが必要なく、初期費用がかからないため少量で多くの種類のものを生産するのに向いています。
そして、印字する部分は物理的に彫りそこにインクを流し込んでいる為、文字がかすれたり消えたりがしにくく、工事現場や向上などヘビーデューティーな場所で使用するものに印字するのに向いています。ただ、文字は、刃で削って文字を作るため、丸ゴシックのみの対応となります。

次に、シルク印刷ですが、シルク印刷は、はじめに版を作る必要があります。その為、少量の生産にはあまり向きません。その代わり大量に作る場合は、コストを安くする事が出来ます。他に、デザインの自由度が高いこともシルク印刷の特徴です。イラストレータなどのソフトで作ったデザインなどをそのまま印刷する事が出来る為、どんなデザインにも対応する事が可能です。

上記の事を、まとめると

【機械彫刻】
・文字がかすれたり消えたりしにくいのでヘビーに使用する現場で使う機械などに印字するのに向いている。
・型や版などが必要ないため、少量、多品種のものを製作するのに向いている。
・文字は、丸ゴシックのみの対応になる。
製品例:工事現場の機械の操作盤・PA機器のシャシー など

【シルク印刷】
・はじめに版を作成する必要があるため、大量に作る場合はコストを安くする事が出来る。逆に少量の場合はコストが高くなる。
・どんなデザインにも対応する事が出来る。
製品例:アクリル看板・バッジ など

以上の特徴を踏まえた上で機械彫刻、シルク印刷、どちらが向いているのかをご選択いただけたらと思います。

執筆者:営業課長 高橋修三
職種は営業だけど、職人の心も持っている男。だから自分で取った仕事は自分で作ります。 精密板金が専門。 昔から機械いじりが好きで、吾妻工業に入社当初、精密板金の仕事を取る為に吾妻工業で使用していなかったタレットパンチプレスを独学で習得したという逸話も。その向上心はタレパンメーカーの人にも驚かれました。 ・趣味はテニスで毎週日曜は必ず身体を動かしています。